第15回 宇都宮でマンション管理フォーラム その1

2018.10.06
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久しぶりのコラムとなります。

引き続き、懲りずにお付き合いください。今回のコラムは長くなる予定ですので、2回に分けたいと思います。

それと、マンション管理士の仕事は継続して頑張ってますから、安心してください!

栃木県のマンション管理士会は平成29年に正式に発足し、私も退職・開業を機に恥ずかしながらメンバーに加えてさせて頂きました。

会長のリーダーシップのもと会の活動は今年から本格化し、参加者はまだまだ少数ですが、毎月中旬ごろフォーラムを県都宇都宮で開催しています。

参加者のほとんどは、現在管理組合で役員を務めておられていて、過去にも役員を数回以上経験されている方々です。

冒頭、会長が直近のマンション管理業界のニュースや管理士会の動向を報告することからフォーラムは開始します。

その後特にテーマを決めず、参加者のマンションの実情で疑問に思っていることや納得のいかない事象について参加者全員がフリーに討論する形式を採用しています。

テーマは事前に決めなくとも、最初はあちこち彷徨いますが、日本人のモラルハザード回避が発揮され15分もすると自然と淘汰され1つ若しくは2つのテーマに着陸します。

しかし、自由なフォーラムとはいえ「討論のための討論」が目的だったり、単に「勉強のため」を理由に来られているという印象はなく、ましてや「ひやかし」気分の参加者を見かけることが全くありません。不思議に、参加者は意識の高い生真面目な方々ばかりです。

参加者は真に管理組合の運営等で「悩みや不満、迷い」を抱えていることが感じられます。フォーラムの中で「きっかけ」さえあれば、用意してきた個別のものを討論の一つのテーマにしてもらい、まずは役員諸先輩から成功例や助言を聞きたいと考えているのが伺えます。

ですから、「この方が合意を得られやすい!」「それじゃ藪蛇だ!」などと議論はリアルで活発になり、白熱してきて、声も次第に大きくなります。こうして、フォーラムは2時間程度では物足りない、もっとやりたい雰囲気を残しつつ終了します。

9月に参加された県住宅課の担当者も良い意味で予想外だったという感想をもったようでした。

あらかたフォーラムが終了すると管理士との個別相談が用意されています。

管理士が得意分野に応じて参加者から個別の問題をお聞きしてアドバイスを行い、緊急を要する場合は今後のスケジュール、両者のアポイントを確認しあい「管理士出動」の準備を始める場ともなっています。

毎月のフォーラムを重ねて気づいたことは、イベントを現在のフォーラムに形を変えてから途中退席者が少なくなったことです。差支えがなければ相談内容と管理士とのやり取りを聞きたいということで、参加者は相談会の終了まで帰らず付き合ってくれます。

たぶん、他の管理組合の情報を入手したいことはむろんですが、もう少し討論をしていたかったという余韻が覚めず、フォーラムを去り難く参加者を前向きな行動に駆り立てているのでしょう。参加者は最後まで真摯です。

私は2回目のフォーラムの辺りから、参加者の発言内容に何かモノ足りない違和感を抱き始めていました。

フォーラムのテーマ及び相談内容は地方においても、首都圏のマンションとほぼ同じです。

「組合員における組合活動参画意識の向上」とか「将来に備えたリアリティのある長期修繕計画の実現」といったマンションの普遍的な課題から組合員のマナーや駐輪場等の日常的課題、「理事長による独善的組合運営の改善」とか東京・神奈川と何ら変わりません。

ただ、課題は同じであっても参加者の発言から感じる違和感というのは、課題を減らしていくにも組合にとってパートナーとなるべき管理会社の存在は極めて重要なはずですが、それが薄すぎるというか、軽いというか、期待されていないというか、まず参加者は管理会社の業務・役割を認識していないのではないか、更に支払っている業務委託料に見合った課題解決のための仕事をさせていないのではないかということです。

生意気なことを言って申し訳ありませんが、あえて直言させて頂こうと思います。

以降、次回へ!

マンション管理士・行政書士白寄和彦事務所
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